5.2に4回目の輪読会を行いました。
今回は、
10.物の所有
11.物の様式
12.物の集まり
を題材に行い、空間の名付けの20の題材のうち半分を終えました。
(担当:宮沢、伊藤)
第二部「重なりをさがして」は空間(13章)、かたち(14章)、スケール(15章)といったぼんやりとした建築の言葉に建築家がどんな意味を重ねてきたのかを概観できるようにまとめられています。
今回の題材ではその下準備として物とその周りで語られてきた言葉について整理しました。
本書では物への視線として所有という一方的な捉え方は共有の状態や、パブリックやプライベート等の場所の状態、そしてコモンズへ、と議論のきっかけになったとポジティブに考察し、都市の住まい方の分析の引用から私有と共有の重なりに保有という感覚を説明しています。またこのように物と周りの関係から「名付け」とは3つの物や人や空間や自然の関係があるときに生まれるのであると名付けの考察が展開しました。
様式と物の集まりでは自分ひとりの作品を様式として自ら呼称した篠原一男と、筆者がアドホッキスト作家と位置付ける六角鬼丈が取り上げられ、筆者自身と関係が深い作品によって様式と集まり方について言葉の整理が行われました。
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